一人暮らし女性のマンション購入!適正価格と年収別シュミレーション
現在、一人暮らしの女性でマイホームの購入を考える人が増加しています。
家で過ごす時間を大切にしたい、将来に備えて資産を持ちたいという思いから、マンション購入を検討する女性が多いようです。
この記事では、一人暮らしの女性に向けて、マンション選びのポイントや購入者の平均年齢、年収などを解説しています。
弊社で実際にマンションを購入した女性の声を参考にして解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
マンションを購入している女性の年齢と年収
購入タイミングに関しては年収や年齢によっても異なるため、タイミングを考えるためにはその両方のデータを見る必要があります。
そのために、2022年に一般社団法人「女性のための快適住まいづくり研究会」が行ったアンケート結果を見てみましょう。
アンケート結果から読み取れる内容についても解説をしていくので参考にしてみてください。
マンションを購入した女性の79%は30代から40代
アンケート結果を見ると、マンションを購入した女性の年代の傾向が分かります。
以下の表は、はじめてマンションを購入した時の年齢の割合です。
年齢 | 2022年の年齢の割合 | 2018年の年齢の割合 |
---|---|---|
20〜24歳 | 0.2% | 0.3% |
25〜30歳 | 6.1% | 5.0% |
31〜35歳 | 15.6% | 16.8% |
35〜39歳 | 21.8% | 26.1% |
40〜44歳 | 22.7% | 28.2% |
45〜49歳 | 19.4% | 15.8% |
50〜54歳 | 9.3% | 5.3% |
55〜59歳 | 4.0% | 2.4% |
60歳以上 | 0.5% | 0.3% |
2018年に行われた同調査の時と比べて増加したのが25歳から29歳と45歳以降の割合です。
25〜30歳の方の増加の背景は女性の社会進出に伴い、一人暮らしの女性であっても物件を購入しやすくなったのが理由でしょう。
一方で45歳以上の女性の割合が増加した理由は、無年金時代や定年延長などへの不安から資産の保有を決断したのだと考えることができます。
早めにマンションを購入する際のメリットとしては、完済時年齢が定年前になり、老後の毎月の支払額を抑えることが可能というところです。
40代を越えてマンションを購入するメリットとしては、ローンの繰り上げ返済や頭金を多く用意して、総支払額を抑えることができるところでしょう。
また、このデータからマンション購入に年齢は関係ないということが分かります。
20代であっても早くはありませんし、40代であっても遅くはありません。
購入タイミングは人によって異なり、買い時はいつだって自分が買おうと思ったタイミングになります。
購入した女性の年収は500万円がトップ
マンションを購入した女性の年収はどのような分布になっているのでしょうか。
次の表は、はじめてマンションを購入した時の年収の割合です。
年収 | 2022年の年収の割合 | 2018年の年収の割合 |
---|---|---|
〜199万円 | 2.2% | 2.6% |
200万円台 | 2.8% | 3.7% |
300万円台 | 12.1% | 12.4% |
400万円台 | 21.8% | 16.1% |
500万円台 | 22.8% | 22.9% |
600万円台 | 17.1% | 16.6% |
700万円台 | 9.9% | 10.5% |
800万円台 | 5.5% | 6.8% |
900万円台 | 2.2% | 2.9% |
1000万円以上 | 3.4% | 5.6% |
年収500万円台の女性がトップですが、前回の調査から最も伸びているのは年収が400万円で、次が600万円です。
2018年度は年収600万円台までが約74.3%でしたが、2022年の調査では78.8%と約8割に上昇しています。
一方で1,000万円以上の700万円台以上の割合が減少をしていることを考えると、物件購入の層というのが変わりつつあるようです。
以前までは不動産の購入は「高年収の人がしている」と思われていましたが、一般的な会社勤めの女性の層が住宅を購入しているのを踏まえると、不動産に対する購入のハードルが下がってきていると分かります。
マンション購入の際の頭金の金額は二極化している
マンション購入の際、頭金はいくら用意すればよいのかを考えていきましょう。
アンケート結果を見ると、頭金の金額には二極化の傾向が見られました。
年収 | 2022年の頭金の割合 | 2018年の頭金の割合 |
---|---|---|
0万円 | 22.5% | データなし |
1〜99万円 | 10.7% | 16.6% |
100〜199万円 | 8.1% | 5.3% |
200〜299万円 | 8.5% | 8.4% |
300〜399万円 | 9.2% | 8.7% |
400〜499万円 | 3.6% | 7.1% |
500〜599万円 | 6.6% | 7.9% |
600〜699万円 | 2.4% | 7.1% |
700〜799万円 | 2.9% | 3.9% |
800〜899万円 | 3.3% | 4.2% |
900〜999万円 | 0.9% | 3.7% |
1000万円以上 | 21.3% | 27.1% |
表を見ると、頭金0円から100万円未満の層が最も多いことが分かりました。
2018年の時には頭金0円のデータがなく「100万円未満」という括りだったため、16.6%の中に頭金が0円の女性も含まれているのだと思います。
それを踏まえたとしても、頭金が100万円未満の層が2018年から16.6%も増加をしていることになるので、かなりの女性が少ない頭金で住宅ローンを組んでいるようです。
頭金が少ないことのメリットは、気になったマンションをすぐに買えることになります。
特に中古マンションは売りに出されてから数日で買手が決まることもあるので、頭金の準備が間に合わない場合もあるので注意が必要です。
一方で、1000万円以上の高額な頭金を準備する層も21.3%と、全体の約5分の1を占めていることが分かりました。
一般的に頭金は物件価格の10%から20%ほど用意することが良いと言われていますので、総支払額を抑えるという観点からもなるべく頭金は用意をしておくようにしましょう。
年収200万から300万円の方は頭金を多めに用意をしておく
頭金なしのローンが増えた一方で、審査基準が厳しくなった金融機関もあるので注意が必要です。
年収は金融機関がローンを審査する上で重要視する項目の一つで、94%の金融機関がローン審査の時に考慮すると答えています。
また、同調査では返済負担率も92%の金融機関が考慮すると答えていることから、年収が低い方が返済負担率が高いローンを組んでしまうと審査に通らない可能性が高いです。
年収が低い方がローンを組むと返済負担率も自然と高くなるため、審査を通るためには頭金を多く用意をしておいて返済負担率を下げる必要があります。
一人暮らしの女性のマンション購入の適正価格
マンションを購入する時、できるだけ無理のない価格帯で快適な生活を送れるマンションを選びたいというのが本音だと思います。
ですが、自分にとっての適正価格がどれほどなのかを知らないまま探してしまうと、思わぬ失敗をしてしまうかもしれません。
ここからはマンションを購入した女性のデータを見ながら適正価格の目安を探ってみましょう。
最も購入されている価格帯は3,000万円台で1LDK
女性が購入するマンションの価格帯はどのようになっているのでしょうか。
アンケートのデータから、価格帯ごとの割合を見てみましょう。
マンションの価格 | 2022年の割合 | 2018年の割合 |
---|---|---|
1,000万円未満 | 0.3% | 0.5% |
1,000〜1,999万円 | 5.7% | 3.9% |
2,000〜2,999万円 | 25.4% | 31.1% |
3,000〜3,999万円 | 43.8% | 44.9% |
4,000〜4,999万円 | 17.3% | 14.5% |
5,000〜5,999万円 | 4.3% | 3.9% |
6,000万円以上 | 3.1% | 1.3% |
表を見ると、女性が初めて購入したマンションの価格は3,000万円台が最も多いことがわかりました。
ただ、2018年のデータと比べてみると、低価格帯のマンションの購入の割合が低くなり、徐々に価格帯が上がっていっているのが見て取れます。
これは近年のマンションの価格高騰が原因です。
国土交通省が公表している「不動産価格指数」によると2010年から2022年にかけてマンションの価格は1.8%と価格が上昇をしており、それは今現在も上昇を続けています。
首都圏の中古マンションの平均価格が2018年では3,333万円でしたが、2022年では4,276万円です。
約3割ほど価格が上昇をしていることを考えると、この価格帯の割合の推移は納得ができるでしょう。
この価格帯のマンションは間取りでいうと1LDKが主流で、広さは30〜39㎡のコンパクトなタイプのマンションが多いです。
そしてコンパクトマンションは駅チカに建てられていることが多いため、このデータからは「利便性の高い立地で一人暮らしに十分な広さのマンション」が選ばれていると読み取れます。
83%の女性は4000万円台以下のマンションを購入している
先ほどのデータから、マンションを購入した女性の83%が4,000万円以下の物件を選んでいることが分かりました。
つまり、10人中8人以上の女性が4,000万円台までのマンションを購入していることになります。
中古マンションの平均価格が4,000万円前後なので、女性が購入しているのは新築マンションよりも中古マンションが多いと考えられます。
4,000万円という物件価格は、ローンの返済額も月々の収入とのバランスを取りやすいため、マンション購入の際の金額の良い指標の一つだと言えるでしょう。
4,000万円台のマンションを購入する際の具体的なポイントや注意点については以下の記事で詳しく解説しているので、そちらも合わせて参考にしてください。
年収倍率でマンションの適正価格が分かる
年収倍率とは、購入者の年収と物件購入価格の比率をあらわした数値のことです。
たとえば、年収300万円の方が1,500万円の物件を購入する場合だと、年収倍率は「5倍」と求めることができます。
2022年度のフラット35利用者調査によると、中古マンションの年収倍率は5.9倍ということなので、そのデータを元に各年収別の中古マンションの価格を見ていきましょう。
物件タイプ | 適正価格 |
---|---|
200万円 | 1,180万円 |
250万円 | 1,475万円 |
300万円 | 1,770万円 |
350万円 | 2,065万円 |
400万円 | 2.360万円 |
450万円 | 2,655万円 |
500万円 | 2,950万円 |
550万円 | 3,245万円 |
600万円 | 3,540万円 |
マンションを購入する女性の割合が一番多かった年収が500万円で、価格帯が3,000万円台だったことを考えると、この年収倍率でおおまかな適正価格を調べることができるのが分かると思います。
ご自身にあった適正価格を調べたい場合は、年収倍率を元に適正価格を求めてみると良いでしょう。
エリアごとの年収倍率をチェックしよう
年収倍率が適正価格を調べるために使う指標であることはお伝えしましたが、エリアごとによって年収倍率は異なります。
以下の表は、2021年における主要都道府県の築10年中古マンションの年収倍率です。
都道府県 | 年収倍率 |
---|---|
埼玉県 | 8.12倍 |
千葉県 | 6.04倍 |
東京都 | 13.35倍 |
神奈川県 | 7.75倍 |
愛知県 | 6.77倍 |
大阪府 | 8.33倍 |
京都府 | 9.01倍 |
福岡県 | 6.19倍 |
表を見ると、東京都の年収倍率が13.35倍で他の地域に比べて非常に高いことが分かります。
他の地域はおよそ6倍から9倍で収まっており、年収500万円の方で考えると3000万円から4500万円ほどの物件を購入しているようです。
ただし、このデータは床面積が70㎥のマンション価格で計算をしているため、女性に人気であるコンパクトマンションはこの倍率よりもいくらか低くなるでしょう。
近年は中古マンションの人気で値上がり傾向にあるため、人気エリアでは良い物件ほど競争率が高く、なかなか理想の部屋が見つけにくいです。
もしマンションの購入を考えているなら、弊社にご相談ください。
月90組を超えるお客様からご相談を受けてきた実績豊富な専門家が、あなたに最適な物件探しのサポートをします。
返済負担率で無理のない返済計画を立てられる
返済負担率は、「返済比率」とも呼ばれている年収に対する借入金の返済額の割合を示す指標です。
この返済負担率は、借入金額の上限の目安としてよく使われており「年間返済額÷年収×100」で表すことができます。
たとえば、年収が400万円で、借入期間が35年、金利が全期間固定の1.5%、返済負担率25%、ボーナス支払いと頭金なしで考えた場合だと「2,717万円」になる計算です。
金利の変動リスクなどを考慮する必要がありますが、おおよそ年収倍率の6倍から7倍ほどの借入金額を借り入れることができることが分かります。
年収別の住宅ローン借入金額シュミレーション
一人暮らしの女性がマンションを購入する際、自分の年収の適正な借入金額を知ることは非常に重要です。
そこで、以下の条件を設定して年収ごとの借入可能金額をシミュレーションしてみましょう。
- 返済負担率: 25%
- 自己資金: なし
- ボーナス支払い: なし
- 年齢:35歳
- 返済期間: 35年
- 金利:固定金利1.5%
年収 | 借入可能金額 | 月々の支払額 | 総支払額 |
---|---|---|---|
200万円 | 1,358万円 | 41,666円 | 2,100万円 |
250万円 | 1,698万円 | 52,083円 | 2,625万円 |
300万円 | 2,038万円 | 62,500円 | 3,150万円 |
350万円 | 2,377万円 | 72,916円 | 3,675万円 |
400万円 | 2,717万円 | 83,333円 | 4,200万円 |
450万円 | 3,056万円 | 93,750円 | 4,725万円 |
500万円 | 3,396万円 | 104,166円 | 5,250万円 |
550万円 | 3,735万円 | 114,583円 | 5,775万円 |
600万円 | 4,075万円 | 125,000円 | 6,300万円 |
このシミュレーションから、年収400万円の場合だと約2,700万円の借入が可能で、年収200万円では約1,300万円ほどが借入可能だと言うことが分かりました。
また、今回のシュミレーションでは頭金なしでローンを組んだ計算をしているため、実際はこの借入金額よりも、もう少し金額が高くなります。
ボーナス支払いや繰り上げ返済を行うと総支払額を抑えることができるので、余裕がある場合は検討をしてみると良いでしょう。
新築マンションと中古のマンションの魅力
新築マンションと中古マンションのどちらを選ぶべきか悩む方も多いのではないでしょうか。
新築マンションの魅力はなんといっても最新の設備で、中古マンションの魅力は手頃な価格で購入できるところです。
どちらを選ぶべきかは人それぞれのライフスタイルや予算によって異なりますが、それぞれの魅力をより深く知ることで選択肢が広がります。
ここからは新築マンションと中古マンションの魅力を見ていきましょう。
立地は中古マンションの方が良い
立地面で考えた時は、中古マンションの方が優れている場合が多いです。
駅の近くの土地には既にマンションが建設されていることが多く、新たにマンションを建てるスペースがありません。
土地開発などによって新たにマンションが建てられる場合もありますが、そのケースを踏まえたとしても圧倒的に中古マンションの数が多くなります。
また、立地の良い物件は多くの需要があるので、ライフスタイルに変化があった時に売却したり賃貸として出したとしても価値が下がりにくいです。
そのため、将来的に売却を考えている人にとっても中古マンションは良い選択肢であると言えます。
初期費用が高いのは中古マンション
新築マンションでは物件価格の3%〜5%、中古マンションでは物件価格の6%〜8%ほどの諸費用がかかると言われており、中古マンションの方が初期費用が高くなります。
どのような初期費用がかかるのかは以下を参考にしてください。
- 手付金
- ローン手数料
- ローン保証料
- 融資手数料
- 不動産取得税
- 固定資産税
- 都市計画税
- 登録免許税
- 印紙税
- 火災保険料・地震保険料
- 団体信用生命保険の保険料
- 司法書士への報酬
これらは新築マンションを購入する際にかかる費用で、中古マンションは上記の費用項目に加えて「仲介手数料」という費用がかかってきます。
仲介手数料とは物件価格に応じて決まる費用で、売主と買主を不動産業者が仲介することで発生する費用のことです。
例えば、4000万円の物件を購入する場合で考えると、仲介手数料は最大で約140万円にも上り、初期費用の中でも比較的金額が大きい費用になります。
気になっている物件がありましたら、以下のフォームに物件価格を入力してみると仲介手数料がどれくらいかかるのか分かるので利用してみてください。
最新設備は新築マンションのメリット
新築マンションの大きな魅力は、やはり最新設備の充実でしょう。
例えば、以下のような設備は最近の新築マンションでは標準で設備されていることが多いです。
- 食器洗浄乾燥機
- 床暖房
- 浴室換気乾燥機
- 浴室ミストサウナ
- ディスポーザー
上記に加え、耐震性や冷気や湿気を軽減する二重床、断熱性能の高い二重ガラスのサッシなど、快適な居住空間を実現するための工夫が施されています。
中古マンションでもリノベーションで内装を新しくできる
中古マンションを安く購入した後、リノベーションを行うという人も最近は増えてきました。
リノベーションをする理由としては、中古マンションの立地の良さに加え、最新設備を備えた理想のマイホームを手に入れることが可能だからです。
そのリノベーションを行う際に一緒に確認しておきたいのが、建材や設備のリフォーム時期になります。
住宅ローンを組む際にリフォームやリノベーションのローンも一緒に借りておくと低金利でローンを組めるので、リノベーションと合わせてリフォーム時期も把握しておきましょう。
・建材・設備 | リフォーム時期の目安 |
---|---|
建材クロス | 5〜10年 |
フローリング | 10〜15年 |
カーペット | 5年 |
クッションフロア | 10年 |
畳 | 5〜10年 |
給油機 | 8年 |
水回り設備 | 10〜20年 |
上記の場所に加えて、防音対策や断熱リフォームなど自分の好みに合わせて内装を新しくすることで、中古マンションでも新築に負けない魅力的な家にすることができます。
リノベーションを行う際は上記のリフォームの必要性も考慮し、トータルの予算を立てるようにしましょう。
セキュリティ面はそこまで大きく変わらない
新築マンションは最新の設備が整っており、オートロックなど女性に安心のセキュリティが充実していることが多いです。
ただし、近年は女性の物件購入のニーズの高まりなどを受けて、中古マンションでもセキュリティが充実した物件が増えてきています。
暮らしやすさやセキュリティの面では、新築と中古でそこまで大きな差はないと言えるでしょう。
売却を考えるなら中古マンション
新築マンションは中古になる前までは「新築プレミアム」という特有の価値が生まれます。
築浅であっても、新築ではなくなった場合に価値がかなり下がるのが一般的です。
例を挙げると、東京都区部で新築マンションと築浅のマンションの間で平均して10%弱ほどの価格差があり、他の地域でもおおよそ5%〜15%ほどの価格差があります。
新築プレミアムが無くなった場合、4000万円の物件だったら400万円前後の価値を失うことになるので、将来的に売却を考えている人にはおすすめできません。
一方で、中古マンションも年数が経つごとに価格が下がっていきますが、築20から25年を過ぎると価格が安定してきます。
理由としては、新築物件を建設するための土地が少なくなる一方であるため、中古マンションの需要が落ちにくいのです。
新築マンションと比べて中古マンションは購入時と売却時の価格差が小さくなる傾向があるので、投資目的や売却目的の方にも中古マンションはおすすめだと言えます。
独身女性がマンションを購入して良かったと思うポイント
実際にマンションを購入した女性たちは、どのような点に満足しているのでしょうか。
弊社で契約した独身女性を対象にアンケートを行ったところ、マンションを購入して良かったと感じている理由はかなりの種類があり、人それぞれ満足しているポイントがあることが分かりました。
ここからは、アンケート結果の中でも特に多かった意見を紹介します。
マンションの購入を悩んでいる女性はぜひ参考にしてみてください。
家賃を支払い続けるのがもったいない
賃貸物件に住んでいると、毎月家賃を支払い続けることになります。
特に定年した後も家賃を払い続けるのはもったいないと感じる人が多く、アンケート結果のマンション購入理由の中で最も多かったです。
早めにマンションを購入しておけば、ローンの完済後は自分の資産となります。
家賃の支払いがなくなるだけで毎月の支払額をかなり抑えることができるので、長期的に見れば経済的にもメリットが大きいと言えるでしょう。
老後に安心ができるから気持ち的に楽
高齢になると、賃貸物件の契約が難しくなるケースがあります。
国土交通省が発表した「家賃債務保証の現状」によると、大家さんの6割程度が高齢者の入居に否定的な考えを持っているようです。
老後に賃貸物件へ入居するために、子どもや兄弟に保証人を頼まなければならないというケースも実際にあるため、賃貸のままだと将来が不安だという方は少なくありません。
また、アンケートの中で「大家さんの都合で賃貸借契約を解約されてしまうという話を聞いたことがあるからマンションの購入を決断した」という人もいました。
自分の住まいを持っていれば、資産としての安心感だけでなく、将来の居住空間も確保できます。
老後の安心のためにも、マンションを購入するのは良い選択だと言えるでしょう。
売却や賃貸に出しやすい
女性の53.9%は1LDK、30%ほどが2LDKのマンションを購入していることが分かりました。
この間取りの中古マンションだと立地によっては売却もしやすく、賃貸に出しやすいという特徴があります。
また、物件を購入してもその物件に長く住み続けるとは限りません。
実際、10人に1人がマンションを二戸以上所有していて、将来的に二戸以上をマンションを希望している人が4人に1人いることからも投資目的でマンションを購入する人が増えているのは事実だと言えるでしょう。
ライフスタイルに変化があった時でも出口戦略として売却や賃貸に出すことができるので、中古マンションは住む面でも売却する面でも優れた資産だと言えます。
女性の一人暮らしでも安心なセキュリティ
近年ではオートロックやセキュリティカメラ、24時間の管理体制などが整っているマンションが多くなってきました。
管理人さんは不審者の侵入を防ぐだけでなく、宅配物の受け取りや緊急時の対応なども助けてくれるので女性の一人暮らしでも安心して住むことができます。
ただし、マンションでも一階や二階に住んでいる場合は注意が必要です。
できるだけ高い階に住むことで、こうしたセキュリティ面のリスクを減らすことができるでしょう。
賃貸よりも間取りが広いから収納スペースが多い
家賃7万円の賃貸物件と、毎月の支払いが7万円の住宅ローンで購入したマンションを比べると、持ち家の方が広い場合が多いです。
家が広いと、荷物を多く収納できるというメリットがあり、友人を呼んで一緒にご飯を楽しむこともできます。
持ち家と賃貸の違いについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
独身女性がマンションを購入して後悔しているポイント
マンションを購入した一人暮らしの女性の中には、購入後に後悔を感じている人もいるようです。
アンケート結果「どのような点に後悔しているか」と調査をしたところ、主に立地や間取りのことで後悔している人が多く、購入前と購入後のイメージの違いが大きな原因だと思われます。
ただ、それらのポイントは購入後でもいくらか改善することが可能です。
ここからは物件を購入して後悔しているポイントとその改善方法をご紹介します。
間取りと家事導線が合わなかった
マンションの購入後に多いのが、間取りと家事動線に関する後悔です。
実際に荷物を置いてみると、イメージしていた導線と異なっていたというケースはよくあります。
このケースだと、扉の開閉を考慮しつつ動線に合わせて家具をレイアウトすれば、スムーズな家事動線が確保できるかもしれません。
また、収納スペースが足りないと感じたら、壁面収納や吊り戸棚など、縦の空間を有効活用する方法もあります。
間取りに合わせて自分なりの使い方を見つけることが大切です。
日当たりが悪い
窓の向きをチェックせずに購入してしまい、日当たりが悪いことに後から気づいたという人もいます。
日当たりが悪いと、以下のようなデメリットがあるので注意をしましょう。
- 湿気がこもりやすい
- 光熱費がかかる
- 生活リズムを整えにくい
- 洗濯物が乾きにくい
日当たりが悪いと部屋全体が少し暗めの印象になってしまうので、日当たりの悪さは事前にチェックをしておきたいポイントです。
既に日当たりの悪いマンションに住んでいる場合だと照明を取り替えたり、湿気対策に除湿機や定期的に窓を開けて換気をしておくなどの対策を取ると良いでしょう。
また、このケースの逆で西側に窓があって西陽がきついと感じる人が中にはいます。
西日対策としては、遮光性の高いカーテンやシートを活用すると日中の暑さを和らげることができるのでおすすめです。
大通りの近くでの騒音問題
大通りの近くに住むと夜でも安心して帰宅できたり、買い物環境が整っているといったメリットがあります。
ただし、夜中の騒音問題や大型トラックが通るたびに建物が揺れてしまう場合があるので良い面ばかりではありません。
騒音問題に関しては窓ガラスを二重にしたり、防音シートを貼ったりすると外からの音が遮断され、静かな空間を作り出すことができます。
カーテンも厚手のものを選べば防音効果が期待できるので、騒音問題を少しは解決ができるでしょう。
振動に関しては対策が難しいですが、振動を感じやすいガラス製品はなるべく通りから離れた位置に置いた方が良いです。
また、車通りの多い大通りだと排気ガスや埃などの問題もありますが、それらは空気清浄機や、洗濯物を部屋干しすることで対策をすることができます。
足音などの住民トラブルがあった
マンションで暮らしていれば、上の階からの足音が少なからず聞こえてくるものです。
特に、上に住む人が夜勤の多い仕事をしていると、生活習慣のズレから早朝から足音が聞こえてくることもあります。
近隣トラブルの対策としては管理人に相談をするようにしましょう。
弊社が行ったアンケートで「足音などの近隣トラブルで悩まされたことがある」と答えた人の約半数が「管理人または管理会社」に相談をしていると答えていました。
騒音がひどいからといって騒音主に直接苦情をいれると思わぬトラブルに発展する可能性があるのでおすすめできません。
また、よく勘違いされるのが、二重床は防音性や遮音性はそこまで高くないということです。
特に足音や飛び跳ねる音、重いものを落とした時の音などは下の階に伝わりやすいので注意をしましょう。
リノベーションマンションで配管がそのままだった
リノベーションマンションを購入したけれど、配管がそのままだったというケースもあります。
以下のようなトラブルが起きている場合は、給水管や給湯管のリフォームが必要です。
- 赤茶色の水が出る
- 水漏れしている
- 水の流れが悪い
住み始めた後に不備などが見つかり、不動産会社などから購入前に説明が十分になされていなかった場合、買主は売主に対して損害賠償を請求できます。
中古住宅を購入する時の注意点に関しては、以下の記事でまとめているので、ぜひ参考にしてください。
独身女性のマンション選びのポイント
マンションを選ぶ時に女性におすすめしたいポイントがあります。
立地や価格、間取り、設備以外も重要ですが、女性は安全面や利便性、収納スペースなどをチェックしておかなければマンションを購入した後に後悔をしてしまうかもしれません。
ここでは、女性がマンションを選ぶ際に押さえておきたいポイントを解説します。
コンパクトマンションがおすすめ
コンパクトマンションとは、単身者を主な対象としている広さ30〜50㎥ほどのマンションのことです。
コンパクトマンションは建築が難しい駅近などに建てることが可能なため、ファミリータイプのマンションよりも利便性が高い傾向があります。
そのほかの女性に嬉しい特徴は以下の通りです。
- 比較的安価で購入できる
- 将来のライフスタイルに合わせて柔軟に使い方を変えることができる
- 住み心地が良いマンションは売るときにも賃貸に出すときにも需要がある
女性は将来のライフスタイルの変化が男性よりも多いため、変化に合わせて柔軟に対応できるコンパクトマンションはおすすめの選択肢と言えます。
比較的安価で購入できて売却も可能なので、初めてマンションを購入する人にとってもおすすめできるマンションタイプです。
間取りは1LDKで40㎡以上の広さがあると良い
マンションを選ぶ際は、間取りと広さにも注目しましょう。
住宅ローンが利用できるのは30㎡以上の物件になり、それ以下になると不動産投資用のローンになってしまいます。
住宅ローンの変動金利が0.5%〜2.0%程度なのに対し、不動産投資ローンは1.5%〜4.5%程度になるため金利条件がかなり悪いです。
また、住宅ローン減税制度の対象となるのは40㎡以上の物件になります。
将来的に売却することを視野に入れると、女性に人気な1LDKで40㎡以上の広さがあるマンションがおすすめだと言えるでしょう。
20㎡前後のワンルームマンションはNG
都心部でも手が出しやすい価格帯にある20㎡前後のワンルームマンションですが、このタイプのマンションは不動産投資用のマンションになります。
そのため、ご自身の居住目的で購入することはあまりおすすめできません。
投資目的で売りに出されているため住民の入れ替わりが激しく、セキュリティ面での心配や維持管理費が高くなってしまう可能性があります。
また、住宅ローンが使えない物件は売却時に買い手がつきにくいです。
安さに惹かれて購入を決めてしまうと、後々後悔する可能性があるので注意しましょう。
住みやすさを確認しておく
マンション選びでは、間取りに寄って住みやすさが大きく変わってきます。
せっかくいい物件が見つかっても生活してみたら「思っていたのと違う」なんてことになってしまうケースが少なくないため、事前の確認は念入りに行いたいです。
ここからは特に見落としがちなポイントを紹介するので参考にしてください。
収納が充実していると暮らしやすい
マンションの住みやすさを考える上で収納スペースは非常に重要です。
収納面積が床面積の8%以上あると良いと言われていて、この割合を「収納率」と呼びます。
また、収納スペースの配置も大切です。
例えば、衣類の収納は着替えをする場所、バスタオルや洗剤、柔軟剤などは洗面化粧室など、使い勝手の良い場所に配置されていることが理想的だと言えます。
ロフトや床下収納などは収納スペースなどで活用されるケースが多いですが、日常的に使うと荷物の上げ下ろしが苦痛になってしまうので注意が必要です。
収納が充実していれば部屋がすっきりと片付きますが、収納のある場所はよくチェックをしておきましょう。
水回りに窓に設置されていると換気可能
水回りに窓があると、湿気が多い空間の換気ができるので、カビやダニの発生を防ぐことが可能です。
また、外の明るさを取り込めるので、清潔感とスッキリした印象を与えてくれます。
ただし、窓がないからといって換気ができない訳ではありません。
特にお風呂場に関しては窓部分があると掃除をする手間が増えたり、建設コストが上がってしまいます。
物件によっては窓なしの方が換気効率が高く、窓があることによって湿気が溜まってしまうというケースもあるので窓があるから良い、窓がないから悪いとは一概には言えません。
最近では花粉や黄砂の問題もあって窓を開けるのも難しい時もあるので、気になる方は物件を選ぶ時に窓の有無を確認してみることをおすすめします。
二面以上の開口部があると風通しが良い
窓が二方向に設けられている角部屋は風通しが良く、日当たりが良いです。
風通しが良いと室内の空気がこもりにくいため、快適に過ごすことができます。
また、日当たりが良いと部屋が明るくなり、電気代の節約にもなるので家計にも良いです。
ただし、西日が差し込む方角の窓は夏場の室温が上昇するので、窓が付いている方角についてはよく調べておく必要があります。
ライフイベントを事前に確認しておく
女性はライフスタイルの変化が多いため、マンション購入前にライフイベントを確認しておくことが大切です。
マンションを購入するタイミングもそうですが、ライフイベントを把握しておくとどのようなマンションが良いかどうかも決まってきます。
以下は主なライフイベントの金額の目安と各ライフイベントごとに住宅関連で気をつけることをまとめてみました。
ライフイベント | 金額の目安 | 住宅購入時に気をつけること |
---|---|---|
結婚 | 約304万円 | ・居住人数が増えるため、1LDK以上の広めの物件を選ぶ ・2人の職場の距離 ・新生活の費用 |
出産 | 約47万円 | ・ベビーカーの移動を考えてエレベーターがある物件 ・保育園や小児科など、子育てに必要な施設との距離 ・子どもが安全に遊べる公園や緑地との距離 ・子ども部屋の確保 ・足音などの防音性能 |
教育や子育て | 約1,002万円 | ・学校や塾までの通学距離 ・子ども部屋や学習スペースの確保 |
定年後の生活 | 約26万円 | ・バリアフリー設計かどうか ・医療機関へのアクセス ・売却や賃貸に適しているか |
気をつけるべきことのポイントは間取りと周辺施設との距離になります。
一人暮らし用のマンションを購入した後に結婚をして家が狭く感じてしまうケースや、パートナーの職場との距離が離れていたというケースはよくある話です。
通勤距離の問題は通勤方法を電車に切り替えることで解消をする場合があるので、駅チカの物件を選んでおくと良いでしょう。
駅チカの物件で二人でも暮らすことができる物件タイプでおすすめなのはコンパクトマンションです。
お子さんが生まれた後だと手狭に感じてしまいますが、コンパクトマンションは人気があって売却をしやすいため、住まなくなった場合でも売却することができます。
すべてのライフイベントに対応できる物件を探すのは難しいですが、上記のライフイベントと今後の将来設計を照らし合わせてどんなマンションが自分に合っているかを考えてみてください。
売却を考えるなら立地を最重視しよう
マンションを購入する際は、将来の売却を見据えて物件を選んでおくのをおすすめします。
売却をする時に最も重要視すべきポイントは「立地」です。
理想的な立地とは、以下のような特徴を備えています。
- 最寄り駅までの徒歩圏内
- 周辺にスーパーやコンビニ、病院などの生活に必要な施設が充実
- 都心や主要なビジネス街へのアクセスが良好
- 自然災害のリスクが低い地域
- 周辺の治安が良好で、住環境が整っている
- 同種の物件が少なく、希少性が高い
これらの条件を満たす立地のマンションは、たとえ市場の変動があっても価値が下がりにくいと言えます。
また、これらの条件に合わせて自身の通勤時間や利便性も考慮に入れることが大切です。
毎日の生活で無理のない範囲に職場があることは、快適な暮らしを送る上で欠かせません。
自分にあった物件をお探しの方は、ぜひ一度、弊社にご相談ください。
マンションの購入は人生の大きな決断ですので、プロの専門家からのサポートがあるのとないのとでは購入後の満足度が変わります。
弊社の豊富な経験と知識を持つ専門スタッフが、お客様のニーズに合わせた最適な物件をご提案いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
今回は一人暮らしの女性がマンションを購入する際のポイントを解説してきました。
間取りは1LDKで40㎡以上の広さがあるマンションが「住むのもよし」、「売却や賃貸に出すのもよし」の女性に最もおすすめできる物件タイプです。
将来的なライフイベントを見据えて、柔軟に対応できるマンションを選んでおくと、なにかあった時でも対処することができます。
物件選びは長期的な視点を持つことが重要になってくるので、この記事を参考に自分に合ったマンションを見つけてください。